丹後に連帯・米軍基地NO(3)韓国・済州島 海軍基地建設反対運動
済州島南部のカンジョン村(人口1万1900人)の人々は、07年以来、海軍基地建設に反対してます。たたかいは8月3日で3000日を迎えました。
強い反対にもかかわらず、政府と海軍は「基地は南方の防衛のため」と強弁し、基地建設を強行しています。公式には韓国海軍基地とされていますが、米国軍事戦略の一翼を担うものと懸念しています。朝鮮戦争直後の54年に結ばれた、米韓相互防衛協定で米国は韓国のすべての軍事施設、軍事基地を使用できます。海軍基地は米空軍などの利用も考えられます。しかも、その建設から暴利を得る大企業の一つが「サムソン」です。
6月に米韓合同で、15年戦略要綱を発表し、米海軍の韓国での存在は「今までに増して重要だ」と述べられています。米海軍が経済成長を促進し、自由貿易の流れを保証するというのです。米海軍の新しいリットラル戦闘艦、MV―22オスプレイ、BMD駆逐艦2隻などの配備が計画されており、海軍拠点になると予測されています。
済州島には米国マクナブ空軍基地が58年にレーダー基地として建設され、73年まで使用されていたとしています。06年には韓国軍に返還されていますが、レーダーがいまだに米軍の軍事計画の一環として使用されているかどうかは、明らかにされていません。
カンジョン村の状況は、丹後と似ています。住民は貧しく、産業もありません。新基地ができれば、「軍民共同で利用され、たくさんの人々が来て、住民生活が潤う」などバラ色の説明がされています。しかし実際は美しい海を破壊し、米軍との軍事拠点となるのです。
私たちは沖縄・辺野古でのたたかいと連帯しながら運動を広げてきました。丹後にも米軍基地はいらないのは当然です。世界の米軍基地、宇宙開発に反対する人と連帯し、建設を中止させたいと思います。
(写真=〈上〉済州島の自然を破壊する基地建設に対して抗議行動する住民ら、〈下〉報告する崔誠希さん)