20160408-05  京都市中京区の世界遺産・二条城の敷地内(北西角)に、市が大型観光バス駐車場の新設を計画している問題で、反対する住民が「断固反対!」「壊すな世界遺産!」と書かれたのぼりを作製し、計画地周辺に設置しました。住民らは「世論に訴え、なんとしても計画を白紙撤回させたい」と意気込みます。

 取り組むのは「元離宮二条城東側空間整備基本計画を考える住民の会です」。「景観破壊、住環境破壊」と訴えて署名約5100人分を集めるなど、運動を展開。今回、20本ののぼりを作製し、計画地周辺の家々に設置しました。

 市は、反対運動に押されて駐車場の規模を20台から10台に縮小し、樹木伐採も約130本から約40本に減らすとしたものの、駐車場建設にはあくまで固執。今年10月には着工する予定です。

 「会」の小林篤さんは「多くの方がのぼり設置を快く承諾をしてくれ、励まされています。応援を力に市を追い込んでいきたい」と話しています。

(写真=のぼりを持ち計画撤回へ頑張ろうと拳を突き上げる小林さん〔左から2人目〕)
(「週刊しんぶん京都民報」4月10日付より)