■住民運動と共産党の議会論戦が動かす

 1990年来27年間、住民が求めてきた阪急西院駅(京都市右京区)のバリアフリー化がこのほど、実現しました。阪急電鉄や市に対して、署名提出や要請行動を粘り強く重ねてきた住民運動と日本共産党の議会での追求が実ったもの。地元住民からは感謝と喜びの声が上がっています。

 同駅に北、南の2つの改札口が新設され、各1基ずつのエレベーター設置が実現しました。現在、駅舎の改築工事が進行中で、2019年度中にはエレベーターとエスカレーターが新駅舎に設置される計画です。

 運動に取り組んできたのは、地元住民でつくる「住みよい西院学区をつくる会」です。
 バリアフリー化を求める運動は当初、西院学区自治連合会役員らが取り組んでいました。1990年に、「西院駅と周辺を良くする会」を発足させ、市などに要請書を提出してきました。しかし、阪急電鉄は駅の構造などを理由にバリアフリー化を拒否してきました。

■「頼りになるのは共産党」自治連の運動引き継ぎ

 「頼りになるのは共産党しかない」。バリアフリー化の運動が行き詰まるなか、同自治連から見込まれ、運動を引き継いだのが日本共産党西院後援会のメンバーでした。2009年に、「住みよい西院学区をつくる会」を結成。駅前で日本共産党の加味根史朗府議や山田耕司さん(現在市議)らと一緒に署名協力を訴えました。約2300人分の署名を集め、阪急電鉄と市へ提出したのをはじめ、両者に要請、交渉を重ねてきました(年表参照)。一方、日本共産党は府議会をはじめ、市議会では30回を超える質問をし、同駅バリアフリー化を要求。14年に、ようやく同駅バリアフリー化に向けた市の基本構想が策定され、両改札口の工事が完成しました。

 14日。エレベーター新設を祝うため、同駅改札口前に「つくる会」のメンバーと同党の吉田幸一・衆院京都4区候補、加味根府議、山田市議らが集まりました。代表の田中浅雄さんは「住民のみなさんから、運動と議会での頑張りのおかげと感謝されています」と笑顔いっぱいに話します。中筋みよ子さんは「運動したかいがありました。本当によかった。駅舎工事を急いでほしい」と話しています。

写真=エレベーターの前で設置を喜ぶ「つくる会」メンバーと吉田候補、加味根、山田両氏


(「週刊京都民報」4月23日付より)