日本共産党洛南地区委員会は4月29日、同党副委員長の田村智子参院議員とかみじょう亮一衆院選京都6区予定候補を弁士に宇治市内で演説会を行い、会場いっぱいの480人が参加しました。

 田村議員は、東日本大震災の被災地が「東北でよかった」とした今村雅弘前復興相の暴言に触れ、「被災した人々が今日もなお大変な苦労を抱えていることを想像することができない。国会議員を辞めるべき」と厳しく批判しました。

 共謀罪について、政府が「一般人は対象にならない」と説明していることをめぐり、公安警察の活動を紹介する「公安情報」という雑誌の中で「暴力団」「右翼」「中核派・革マル派」に続いて、「日本共産党」「反原発運動や安保法制反対運動」が記載されていると述べ、「反対運動をしている人たちを『一般人』とみなしていない証拠」と指摘。「思想・信条の自由を侵害するこの法案を葬り去らなければならない。宣伝や草の根の運動で必ず廃案にしていこう」と訴えました。

 かみじょう候補は、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームが京田辺市・松井山手駅を通るルートを決定した北陸新幹線延伸計画について、並行在来線の経営分離や住環境・自然環境への影響など多くの課題・問題点を一切議論せずに決定したことを批判し、「住民の願いは、奈良線の複線化や駅のバリアフリー化。無謀で無駄遣いの北陸新幹線延伸は中止・撤回すべき」と強調しました。

 また、原発再稼働の推進や沖縄・辺野古の新基地建設の強行、森友疑惑にフタをするなど一連の安倍政権の暴走・モラル崩壊に触れ、「民主主義や個人の尊厳とは絶対に相容れない政治のあり方を根本から変えなくてはならない。総選挙で共産党が伸びてこそ野党共闘が前進する。必ず安倍政権を打倒しよう」と呼びかけました。

 演説会では、宇治市内で働く青年(19)が、安保法制の問題から政治に興味を持ち、デモなどに参加するようになったと話し、「他の政党と違い、やることをハッキリと『やる』と言う共産党に共感します。国民目線で政策を考える共産党にぜひ頑張って欲しい」と期待を語りました。