毎月9日夕、四条河原町でスタンディングアピールを行っている「京都美術家9条の会」のメンバーらによる「いま、戦争の兆しに心いたむ美術家たちの作品展」が18日から京都、26日から舞鶴の両市内で開かれます。今回で3回目。

■安倍首相に怒、街頭でアピール行動

 スタンディングは2013年12月、秘密保護法が強行された日に一人の美術家が抗議に立ったことから始まったもの。徐々に参加者が広がり、毎月約20人が午後6時から1時間、作品を手に黙って立っています。

 9日には20人が参加。「NO WAR」の文字に怒髪天の油絵、鳩の絵が描かれたポスター、「9条の蝶」が入った箱など、様々な作品を持ち寄りアピール。当初から参加している山本義男さん(78)は新作の「共謀罪 狂暴妻NO」を持参。「ここに来るのは政治への怒りです。国民のことを考えず勝手気ままな安倍首相には我慢ならん」と言います。作品展に初めて出品する光田節子さん(80)は元高校教師。「安倍首相の上意下達で国民の意見を聞こうとしない物言いに腹が立って仕方ない。立ち続けることで意思表示したい」と力を込めます。

 作品展には60人が出品。京都展は18日(火)~23日(日)12時~19時、ギャラリー佐野、舞鶴展は26日(水)~8月6日(日)11時~18時、ギャラリーサンムーン。問い合わせ☎090・2012・5952(真鍋)。

(写真=四条河原町で自作の絵などを手にスタンディングアピールする美術家ら)

(「週刊京都民報」7月16日付より)