「9条守れ」 共産党の底力で躍進を/臨済宗相国寺派管長・有馬頼底さん
■北朝鮮問題、対話で平和解決の道開け
憲法9条は決して変えてはなりません。いつも「ポケット憲法」を持ち歩き、講演でも必ず9条の条文を読みます。悲惨な戦争を体験をした日本は、憲法9条で二度と戦争をしないと誓いました。
ところが安倍首相は、集団的自衛権の行使を認め、安保法制を強行し、アメリカの言うままに戦争に参加するという。これだけは絶対に許せない。9条を変えるのでなく、世界に憲法9条の精神を広めるべきなんです。9条は日本の宝ですから。
11月4日からバチカン市国に行きます。法王はアルゼンチン出身の方で、異教徒との対話を重視しておられ、私が呼ばれたようです。「しんぶん赤旗日曜版」で「安倍改憲に反対し9条を守れ」と話した記事を英訳して手渡すつもりです。
北朝鮮にも行く予定です。4回目になります。安倍首相は「対話ではなく圧力」とアメリカの言いなりです。直接会えば、誰も戦争なんてしたくないと分かります。「冷暖自知」。まずは対話と交渉を重ね、平和解決への道を開く。それは加害の歴史を持つ日本のやるべきことだと思います。
総選挙では9条改憲を許さず、大同団結で闘おうと呼びかけている共産党に頑張ってほしい。中選挙区時代の旧京都1区で2人の国会議員を輩出した底力で、こくた恵二さんの勝利をはじめ、大きく躍進していただきたい。