■元精華町議会議長/共闘で安倍政権退場へ、ぶれない共産党の躍進を

 町議や町議会議長を長らく務めてきた者として、総選挙をめぐる動きを見るにつけ、怒りを覚えます。国政であれ地方であれ、議会は住民の代表機関であり、議員は住民の声を聞くことが使命でしょう。私は地元の町議会で、そのことに腐心をしてきたつもりです。

 ところが、安倍政権がやったことと言えば、安保法制の強行可決など立憲主義・民主主義の否定であり、「森友・加計疑惑」隠しのための大義なき国会解散です。また、国の膨らむ一方の「借金」をどうするのか、この問題も重要課題なのに、解決の方策は示されないままです。何のための国会か、何のための議員かと言いたい。

 もう一つは、希望の党や民進党の対応です。希望の党は、安保法制容認、9条改憲を掲げ、候補者の選別・統制を行なってきました。そして、民進党の一部の議員は、その選別に合格するために、安保法制反対という自身の政策を捨ててしまいました。そこにあるのは排除の論理であり、当選したいだけの集まりにしか見えません。

 私は地元の「相楽9条の会」に参加し、毎月、安保法制廃止を訴えて宣伝・署名行動をしてきました。暑い日も寒い日も街頭に立ってきた者にとって、今回の事態には無念の思いが湧きます。

 国会や政治を国民の手に取り戻す大事な選挙です。野党共闘で安倍政権退場へ、ブレずにしんのある政党は共産党です。共産党の躍進・勝利を期待します。