3000万署名/“戦争はいや”の声丁寧に 宇治市・共産党府営団地支部 「改憲反対」ステッカーも呼びかけ
宇治市大久保にある府営住宅「西大久保団地」。棟数44、約1600戸の大規模住宅で、日本共産党同府営団地支部と平盛学区後援会のメンバーが、1軒1軒訪ねて全国統一署名を集めています。
♪一本の鉛筆があれば~ 戦争はいやだと 私は書く~
美空ひばりの「一本の鉛筆」の歌詞の一部を紹介し、「『戦争はいや』の声を署名に託してください」と呼びかける依頼文と署名用紙をセットにして1月、全戸に配布完了。週に2~3回のペースで訪問中です。
12日は、女性5人で、1つの棟(約50戸)を2グループに分かれて行動。ドアを開けた女性は、「戦争、好きな人はいないやろ。こんなん(署名)で戦争への動きを止めれるなら」と応じました。
「共産党は応援してるし、戦争は反対。でも、自衛は必要やし」と、署名をためらう人もいます。1936年生まれのこの男性は、小学生の頃、空襲後の被災処理に動員されて、「爆弾で体がバラバラにちぎれた人も見た」と話しました。
この男性から初めて聞く体験談に耳を傾けた同支部の奥谷よし子さん(66)が、「戦争だけは譲れない思いで、この署名に取り組んでいます」と訴えると、ペンを取りました。
署名してくれた人には、扉に張る「二度と戦争しません 9条改憲に反対します」と書いたステッカー(「平和憲法を守る大久保9条の会」作成)も依頼し、普及しています。
依頼文は、地域の9条の会や新婦人、生健会、年金者組合と連名で作り、署名用紙の届け先となる集合ポストの棟と号数、名前を記載。知らない人からも署名用紙が届き始めたり、訪問先で高齢者から戦争体験が聞けたり、反応が行動を励ましています。
署名数は、現在315人(17日現在)。奥谷さんは、「訪問すると、こちらも元気がもらえます」と話し、同支部のめざす600人達成に向けて行動を積み重ねています。
(写真=棟ごとに訪問して対話する奥谷さん〔左から2人目〕ら支部のメンバー)