2018府知事選/「暮らし施策」「原発問題」で違い鮮明 JC公開討論
4月8日投票の府知事選立候補者の公開討論会が16日開かれ、「つなぐ京都」の福山和人氏(57)と、「活力ある京都をつくる会」の西脇隆俊氏(62)が参加し、インターネットで公開されました。日本青年会議所近畿地区京都ブロック協議会が主催。
「防災対策」のテーマで福山氏は原発問題に言及し、「防災において原発は無視できない。舞鶴市などは高浜原発と隣接し、多くの自治体が30㌔圏内。再稼働に反対し、廃炉を求めていく」と強調しました。西脇氏は原発の避難計画策定について述べるだけで、再稼働の賛否は示しませんでした。
「子育て支援」「少子化問題」について福山氏は、保育園・幼稚園の無償化、中学校給食を実施、大学生への給付制奨学金創設など「オール無償化」の公約を示し、「子どもの貧困が進行する中、教育の無償化はまったなしの課題だ」と述べました。西脇氏は「京都府の子育て施策は全国トップ水準。拡充する余地もある」としましたが、具体策は示しませんでした。
その他にも「観光」「地域社会の弱体化」などについて討論。福山氏は最後の発言で、北陸新幹線延伸など、大型開発問題に言及し、「開発すべてを否定するわけではないが、貧困と格差が広がるもと、生活支援を優先すべき。府民を丸ごと全力で応援する府政を実現したい」と強調しました。