2018府知事選/知事が変われば京都が変わる、福山和人さんの勝利で憲法を暮らしに生かす府政を 共産党・小池書記局長訴え 京都駅前街頭演説に4300人
「森友学園」に関する財務省の公文書改ざん問題をめぐって、安倍政権への疑惑究明に向けた国民世論が高まるなか、火ぶたが切られた京都府知事選挙(4月8日投票)。日本共産党も参加する「民主府政の会」や市民らでつくる「つなぐ京都」は3月24日、福山和人(かずひと)候補(57)=無所属、新=の勝利を目指して、日本共産党の小池晃書記局長・参院議員、「市民連合」呼びかけ人で元日本学術会議会長の広渡(ひろわたり)清吾・東京大学名誉教授を招いた街頭演説を京都市下京区のJR京都駅前で行いました。
4300人(主催者発表)が足を止めるなか、東京から駆けつけた広渡氏は、福山候補を応援する3つの理由を紹介。▽改憲や過労死に追いやる働かせ方、原発再稼働など安倍政治に対する候補▽府民の生活と権利を守り、府民のために働く候補▽革新自治体の灯台と呼ばれた、蜷川民主府政のような地方自治体に作り変える候補―であると述べ、「府民の府民による府民のための京都府政をみなさんでつくり出して」と力を込めました。
小池書記局長は、「府知事選の争点は大変分かりやすい」と切り出し、府政を変えて、安倍政治と対決し、憲法を守る府民の代表の知事か、安倍政治にすり寄り、格差と貧困を広げる中央官僚出身の知事か、どちらを選ぶかだとのべ、「福山和人さんの勝利で、京都の政治を変え、京都から日本の政治を変えよう」と呼びかけました。
国政で、森友学園との国有地取引に関する財務省の文書改ざん問題が、憲法違反の歴史的犯罪行為であり、徹底的な真相解明に全力をあげる決意を表明した上で小池氏は、京都府政の問題点として、▽憲法違反の安倍政治を京都に持ち込み、米軍レーダー基地の設置、原発再稼働にノーを言わない▽中小企業振興基本条例制定を拒否、高い国保料で府民に負担増▽大型開発で街壊しを促進▽18年度予算で保育所や高齢者施設への補助金を削減するなど、府民の願いに冷たい府政―を挙げ、転換の必要性を強調。
候補者の人物、政策でも好対照だとのべ、現府政を継承する候補は復興庁事務次官時代に、福島の復興への補償費を打ち切った人物であり、一方の福山候補は、労働者の権利を守り、京都弁護士会副会長(2015年度)として立憲主義を守る市民との共闘の先頭に立った人だと紹介して、「知事が変われば京都は変わる。福山さんの勝利で憲法を暮らしに生かす京都府政を実現しよう」と訴えました。
福山候補は、「えんもんはええ、あかんもんはあかん」という自身のスタンスを明らかし、40年来の官僚府政のもとで府民に政治の光を当てなかった京都府政から、府民の暮らしを丸ごと全力で応援する政策を紹介。「政治に大事なのはうそをつかないこと。京都からうそをつかない政治をつくる」と決意を語りました。
「つなぐ京都」呼びかけ人で市民環境研究所代表の石田紀郎(のりお)さん、弁護士の大脇美保さんが福山候補への支持を呼びかけました。日本共産党の穀田恵二国会対策委員長・衆院議員、「山とみ」の女将・柴田京子さんも激励に駆けつけました。