京丹後市の米軍レーダー基地に、今年に入り米軍のヘリコプターが飛来していることがこのほど分かりました。日本共産党の倉林明子参院議員の聞き取りに対し、防衛省は飛来の事実を認めました。

 同基地周辺では、住民らが今年2月にヘリの飛行を目撃していました。倉林議員による聞き取りに対し、同省は人員や物資の輸送を目的に中型軍用ヘリのUH―60(全長20㍍)が飛来していると説明。米軍基地に隣接する自衛隊経ヶ岬分屯基地のヘリポートを使用しているといいます。なお、時期や頻度については、「(米軍の)運用に関することでありお答えできない」としました。

 米軍ヘリをめぐってはこの間、沖縄県で墜落、小学校への窓枠落下など住民の命を危険にさらす重大事故が相次いでいます。

 地元住民でつくる「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の三野みつるさんは、「米軍ヘリ飛来は恐怖です。基地ができて以降、福知山で射撃訓練が始まり、基地用地も拡大し、ついにヘリも飛来した。何より、米軍の運用に日本は口出しできず、何事も米軍次第ということです。やっぱり住民の安全・安心のために基地は撤去するしかありません」と話しています。