「セクハラはやめろ」「麻生も安倍も政治家やめて」――麻生太郎財務大臣の「セクハラ罪はない」発言(4日)に対して抗議する宣伝行動が7日夕、四条烏丸で行われ、学者や弁護士をはじめ、戦争アカン!京都おんなのレッドアクションなどから80人が参加しました。「セクハラ被害者バッシングを許さない4・23緊急集会実行委員会」の呼びかけに応えたもの。

 麻生大臣は4日、訪問先のフィリピンでの記者会見で、財務省の福田淳一・前事務次官のセクハラ認定などについて「セクハラ罪という罪はない」「福田氏の人権も考えないと」などと発言。一方、4月末の財務省の記者会見で、財務省として、セクハラ・パワハラを許さない組織の在り方について速やかに対応を検討するとしていました。

 同「実行委員会」は6日、声明を発表し、財務省の記者会見内容とも異なる大臣の発言に対し、怒りとともに反省と謝罪を求めています。

 宣伝行動では、男女8人が発言。フェミニストカウンセラーの周藤由美子さんは「セクハラ罪がないというが、女性が安心して働き続けられるよう、セクハラを罰する法律こそ国会議員が作るべきだと思う。勇気ある女性記者の発言を支え、#me too #with youの動きを広めていきたい」とアピール。慰安婦問題に取り組んできた女性は「性暴力の先には戦争が続いている。なかったことにしようとする慰安婦問題と根っこは同じ。今回のセクハラに対する政治家の態度が端的に表している」と話しました。

 行動を呼びかけた岡野八代同志社大学教授は、「多くの女性が許せないという強い思いを持っています。麻生大臣が理解し、謝罪するまで今後も声を上げ続けたい」と話しました。