京都退職教職員の会(長谷川英俊会長)は、戦争体験、平和教育の実践など、同会員の寄稿をまとめた文集「子ども・若者を戦場に送らない―京都退職教職員の証言」(B5判、241㌻)を刊行しました。15日には、京都市左京区の京都教育文化センターに約80人が集い、出版を祝いました。

 証言文集は、安倍政権が強行した安保法制(戦争法)に抗する運動の中から生まれたアイディアです。「戦争国家への道を許すな」と、安倍首相に直接もの申す「怒りの一筆啓上運動」(2014年秋)を経て、16年秋から会員に寄稿を募集しました。「教え子を再び戦場に送らない」のスローガンを胸に、教壇に立ってきた人生の歩みや、平和の願いが込められた一冊になりました。

 長谷川会長は、文集には、戦争は二度としてはいけないという未来への遺言の思い、たたかいの教訓に満ちた平和・人権・民主主義教育の京都での実践が綴られているとのべ、「大いに広めていただきたい」と呼びかけました。

 文集には、1919年~60年生まれの会員の寄稿74編が、▽戦争体験▽子どもたちとの教育実践▽平和の願いを次世代へ―の3章に分けて収められています。

 文集は、1000円で普及します。申し込み・問い合わせは、京都退職教職員の会℡・FAX075・771・0729。