米外資系企業「FS Japan Project6合同会社」(FS6社)が南山城村と伊賀市にまたがる山林でメガソーラー建設を進めようとしている問題で、「南山城村の自然を守る会」と「南山城村有志の会」は8月10日、山城南土木事務所(木津川市)で建設計画の申請の不許可を求める要望書の追加資料を西脇隆俊知事宛で提出。 府砂防課副課長らが対応しました。

 住民らは、FS6社の計画は、「京都府砂防指定地内行為審査技術基準」で禁止行為としている▽地下水位が高く、浸透水および湧水の多い区域、軟弱な木曽地盤区域の盛土▽流域の変更―にあたると指摘。

 さらに、現存の砂子田川流域は自然調整池になっており、開発行為はしてはならない、と主張。地図をもとに流域面積は 約4万3000平方㍍、深さ1㍍とすると4万㌧の保水能力があると試算しています。

 住民側は「府がここで基準違反を見逃せば、これから指導できなくなってしまう。厳密に守るべき」などと主張。副課長らは「主張はよく理解された中で発言されていると受け止めている。当然、審査基準等に基づいて確認、審査していく」と答えました。