倉林参院議員(右端)の応援を受け、市民の激励に応える(左から)堀川市長候補、なかむら市議候補
街頭で訴える堀川圭太候補

 統一地方選、参院選を前にした年明け最初の選挙として注目される、長岡京市長選・市議補選(定数1)が6日告示され、13日、投票を迎えます。

 市長選は、「長岡京市をよくする会」の堀川圭太候補(41)=無・新、日本共産党乙訓地区委員長=と、現職の中小路健吾候補(45)=自民・公明・立憲民主・国民民主の各党推薦=との一騎打ちです。

 現市政は、建設費だけで18億円といわれる「道の駅的施設」、98億円の市庁舎建て替えや数十年で数百億円もかかる阪急長岡天神駅周辺開発に着手しようとする一方で、150人を超える子どもが入所を待つ保育所、200人に及ぶ入所希望のある特養老人ホームの増設には消極的です。

 「よくする会」と堀川候補は、「道の駅的施設」の撤回を表明し、大型開発より「まず、暮らし」優先の市政に転換しようと支持を訴えています。

 「よくする会」の市川哲代表は、大型建設に傾注し子や孫に借金を残す現市政か、生活の願いを優先し暮らしやすい長岡京市に変えるのか、を問う選挙だと強調。もうけのあるなしを行政運営の基準にする現市長のもとで、昨年の12月定例会では、約6600人の署名を添えた保育所増設を願う請願を「公立は民間よりお金がかかる」として切り捨てた市長与党議員の態度を批判し、「市民の思い、声に寄り添う市政を実現しよう。堀川圭太に支援を」と呼びかけています。

 堀川候補は、安倍政権が軍事費を増やす一方で、暮らしを支える社会保障費を削減し、地方自治体に福祉施策の後退を誘導していることを指摘して、自民党に支えられた現職陣営をけん制。「市民の立場に立ち、誰一人置いていかない長岡京市をつくる」と決意を語り、▽保育所や介護・福祉施設の増設▽高齢者の保険料・介護の負担、子どもの医療費の軽減▽バス路線の充実▽住宅リフォーム助成制度の創設―などを優先して実現すると訴えています。