山本太郎氏の応援を受け、街頭で訴える倉林候補(12日、三条河原町)

 比例代表も選挙区も大激戦・大接戦となっている参院選で、12日、京都選挙区(改選数2)の倉林明子候補の応援のため、れいわ新選組代表の山本太郎参院議員が京都入り。京都市中京区の三条河原町で倉林候補、穀田恵二国会対策委員長・衆院議員とともに演説に立ち、「倉林さんは国会になくてはならない人。全力で応援を」と呼びかけました。

 街宣開始前から人だかりができ、若者から高齢者まで約700人が足を止めて演説に聞き入りました。

 倉林候補は、大争点の年金問題について、マクロ経済スライドを廃止し、「減らない年金」実現のために、▽年金保険料の高額所得者の優遇をただす▽年金積立金200兆円を計画的に取り崩す▽中小業者への直接支援とセットで最低賃金引き上げを実現するなどして現役世代の保険料収入を増やす――などの財源提案を示し、「減らない年金、安心の年金の願いを託してほしい」と呼び掛けました。

 また、弱い者いじめの消費税10%への増税は「断念まで追い込む」と強調。高すぎる国保料は公費1兆円投入で大幅引き下げを目指すと述べ、「命を守る一票、倉林明子へ寄せて欲しい」と力を込めました。最後に、改憲に血道をあげる安倍首相に対し、「9条に自衛隊を書きこめば、自衛隊は軍隊の位置づけとされてしまいます。若い自衛隊員の血を流す国にしていいんでしょうか。憲法9条守れ、戦争への道を許すな、この願いをこぞって寄せて欲しい。何としても勝ち抜き、安倍政治にさよならしましょう」の訴えに、「そうだ。頑張ろう」と大きな声援と拍手が寄せられました。

 山本氏は、京都まで応援に駆け付けてきた理由を、「2013年初当選の同期です。6年間、倉林さんの国会質問を見てきました。常に弱い人の側、声なき声を拾い、国会で形にしてきた人。国会になくてはならない人なんです。必ず京都から送り返してほしい」と熱く訴え。

 2014年に消費税8%へ増税した際、全額を社会保障の充実と安定に使うとしたはずなのに、実際には16%分しか使われず、法人税減税の穴埋めとされていると指摘。「皆さん、消費税廃止を言ってきたのは共産党ですよ。はっきり言います。一番骨がある。今の共産党が一番の“保守”ですよ。この国を、みんなの生活を守ろうとしている」と述べました。倉林候補が、消費税滞納を分割支払いできることを大臣に迫り、10万件の差し押さえを止めた実績を紹介し、「政治で救える命がある。これを実践したのが倉林さん。この人しか京都にはいないんです。力を貸してほしい。全力で応援しましょう」と呼び掛けました。

 穀田氏は、山本氏の応援に感謝を表明したうえで、市民と野党の共闘を全国でも京都でも貫いているただ一つの党が日本共産党だと述べ、「原発再稼働許さない、消費税増税許さない、ジェンダー平等、これらが野党共通の政策になりました。つまり次の政権への道筋が見えたってことです。京都から新しい政治の流れを作り、安倍政治にさようならを言おうじゃありませんか」と呼び掛けました。

 宣伝終了後、山本氏は候補者カーにも乗り込み、自らマイクを握って倉林候補への支持を呼びかけました。