綾部つむぎ
おばんざいが並ぶ定食メニュー

 その日の朝に収穫した新鮮な無農薬野菜で作るおばんざいが楽しめる綾部市の自然食おばんざい「綾部つむぎ」。「徹底的に身体に良いものを」とこだわりの食材で提供するランチは好評で、店内は多くのお客さんでにぎわっています。

 同店は今年3月下旬にオープン。営業は土日祝日のみです。木々に囲まれた古民家をリフォームした45席の店内は、連日、予約客で埋まるほど盛況です。

 店主の滋野悦子さんは同市出身。京都市伏見区でも平日に自然食おばんざいの店「tsumugi─紬」を営業しています。同窓会での「帰ってこないの」という友人の言葉をきっかけに、生まれ故郷での開店を決めました。

 伏見では、もともと居酒屋を営んでいたという滋野さん。しかし、深夜までの営業で自身の体調を壊す中、自分の働き方を見直すとともに、「お客さんにも、とにかく体にいいものを提供したい」と今に至っています。

滋野さん(右)と林田さんの姉妹

 店舗では姉の林田憲子さんら女性スタッフ3人でにぎやかに調理・配膳をこなします。メニューは決めておらず、当日の朝に市内の生産者が運んでくる新鮮な無農薬野菜と店の庭先で育てた野菜を見ながら献立を考えます。

 ランチはおばんざいの品数や量によって900円から1300円まであり、夜にはお酒も楽しめます。おすすめは、メーン(魚料理など)、おばんざい、サラダ、汁物などがついた1300円のセットです。

 取材に訪れた日の献立は、新鮮なサラダ菜を使ったサラダ、さっぱりと甘酢で煮込んだ切り干し大根、庭で採れたナスビのみそ汁などが並び、5分づきの玄米で炊いたトウモロコシご飯は食物繊維たっぷりです。野菜はしゃきしゃきの食感で、自然な甘味が口に広がりました。

 滋野さんは、「健康に良い料理を皆さんにお伝えしたいので、作り方が気になれば気軽に声をかけて下さい」と話していました。

 綾部市神宮寺町筋違畑15―2(JR綾部駅から徒歩10分)。午前10時~午後8時。土日祝日のみ営業(来店する際は、予約をおすすめします)。問い合わせ☎090・9161・3690。