京都市東山区にある文化庁地域文化創生本部の前で抗議行動する市民ら（９月27日）

　国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が、脅迫を含む電話などの殺到や政治的圧力で中止された問題で、文化庁は９月26日、採択を決めていた芸術祭への補助金約7800万円を全額不交付にすると発表しました。これを受け全国で文化庁への抗議行動が広がり、27日には京都市東山区の文化庁地域文化創生本部前でも抗議行動が行われました。

　ネット上で抗議行動が呼びかけられ、100人近い若者らが、「補助金不交付を撤回せよ」「検閲やめろ」「文化庁は文化を殺すな」などと書かれたプラカードを掲げ、アピールしました。

　ツイッターで行動を呼びかけた、げいまきまきさんは、「急な呼びかけにも関わらずたくさんの人が来てくれた。『表現の不自由展』で示された従軍慰安婦問題など、過去の歴史を直視することこそ重要。補助金撤回は許されない」と語りました。
　
　参加したアーティストや若者たちがリレートークを行い、「日本の戦争の歴史を修正することは許されない」「表現の自由を守れ」と声を上げました。

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