2015年9月19日の安保法制(戦争法)強行に抗議して官邸前から広がった「19日行動」。京都でも同時期に始まり、10月で50回となり、5年目に入ります。主催の3団体「京都憲法共同センター」「戦争をさせない1000人委員会京都連絡会」「市民アクション@きょうと」が毎回持ち回りで運営協力しています。各メンバーに、京都での「市民と野党の共闘」の底流となってきた「19日行動」への思いなどを聞きました。

寺田道男さん
寺田道男さん
■戦争をさせない1000人委員会京都連絡会・寺田道男さん

 5年前、東京から呼びかけられた「戦争をさせない1000人委員会」は、「戦争は最大の人権侵害。その一点で主義主張を問わず団結を」と訴え、京都では左京区や南区、宇治、八幡でも組織を作り、「19日行動」に参加し続けてきました。

 2003年のイラク戦争時に「自衛隊の海外派兵反対」の一点共闘や憲法9条改悪反対、オール沖縄の米軍基地建設反対闘争、フクシマを軸にした反原発のたたかいがあり、今は「19日行動」で戦争法・共謀罪廃止、安倍政権打倒で隊列を共にしています。

 同行動の担当月には、参加者数や隊列整備などに気を配りますが、京建労の皆さんや共産党の人たちが来てくれることは心強い。共産党とは議論し、行動できる関係になりました。50年来、犬猿の仲だった大学の同級生と天皇代替わりと対峙する「『象徴天皇制』を問う京都集会」を10月22日に共催することになりました。「2・11」集会を50年近く別々に開いて来ただけに隔世の感を禁じ得ません。

 共闘は、それぞれの立ち位置を固辞していてはできない。それぞれが一歩前に出て、お互いに変わっていかないと面白味がないし、強くならない。安倍政権を倒すまで頑張ろうという全国的な政治課題での闘争に「左翼」全体が問われており、共に立ち向かいたい。