懇談会であいさつする渡辺委員長(10月6日、府委員会)

 日本共産党京都府委員会は10月6日、今年7月の参院選挙を振り返り、ともにたたかった市民らと今後の野党共闘を考える懇談会を京都市中京区の同党府委員会で開き、35人が参加しました。倉林明子参院議員、穀田恵二・国対委員長(衆院議員)が国会情勢や共闘の進展を報告しました。

 渡辺和俊府委員長はあいさつで日本共産党が野党連合政権の実現に向け、「れいわ新選組」と党首会談も行い、各野党に協議を呼びかけていることを紹介。

 参院選で倉林明子事務所の事務次長を務めたジャーナリストの守田敏也さんは、2017年の総選挙で、市民と野党の共闘を一夜にして潰す動きに対し、共産党が候補を降ろして共闘を守ったことに「これに応えないと仁義が通らない。自分のこととして共産党を勝たせたいと思った」と語りました。参院選で共産党が党内外の若者らとともに新しいセンスで宣伝物を作り、活動を広げていたことを知り、共闘の進展を実感したと報告。「次は京都から日本を変えたい」と語りました。

 参院選で元同僚らに倉林さんの応援はがき350枚を郵送した、元京都府参与の茶畑保夫さんは選挙戦を通じて、共産党嫌いだった人が〝共産党と話すのはいい〟と変化したことを紹介。「政党だけが共闘相手ではない。政治を変えたいと思っている多くの人がいる」と話しました。

 「左京1000人委員会」の内富一さんは、「憲法9条京都の会」での渡辺治氏の講演(5日)に共感したと述べ、野党連合政権に向け実りあるたたかいをするためには、選挙に行かない層へどのようにアピールするかがカギだと指摘。「若者が変わらないと嘆くよりも、我々の世代が世の中を変える実例を示すことに全力をあげよう」と述べ、市民の側で運動を盛り上げ、その力で野党共闘をさらに広げていく必要性を強調しました。

 新社会党府本部の駒井高之副委員長は、「安倍政権の支持率が高いのは選択肢がないから。野党連合政権の姿が見えたら変わる」と期待を表明。

 立憲カフェ京都の代表や「3区でみんなの候補をつくる会」の参加者が共闘に向けた働きかけの中で感じた変化や進展を報告。「ウチら困ってんねん@京都」のメンバーから、市民運動の課題などが出されました。

 倉林氏は、臨時国会で国保引き下げや年金問題、消費増税の影響など山積する課題に「緻密に闘っていきたい」と表明。穀田氏は4年間の野党共闘をふり返り、共に現場へ行き、協力を積み重ねてきた深化と〝新化〟があると強調。「政権を取りに行こうというところまで来ました。埼玉、岩手両知事選での勝利に続き、さらに野党共闘を強めたい。必ず前進できると確信している」と力を込めました。