独立プロ3作品を上映 京都映画サークル70周年記念例会 14、15日・京都教育文化センター
京都映画サークル協議会は、結成70年を記念して10月14、15の両日、京都市左京区の京都教育文化センターで一般公開の例会を開催し、『薩チャン正ちゃん―戦後民主的独立プロ奮戦記』『武器なき斗い』『にごりえ』の3作を上映します。
京都映画サークルは、米軍までも出動した戦後最大の労働争議「東宝争議」(1946~48年)を支援する運動の中で49年結成されました。
『薩チャン正ちゃん―戦後民主的独立プロ奮戦記』(2015年)は、争議でレッドパージされた山本薩夫、今井正両監督らが、企業に頼らず、つくりたい映画を自分たちの手でつくろうと独立プロダクションを立ち上げ、名作を世に送った歴史を、山田洋次など関係者の証言でたどっています。
『武器なき斗い』(1960年)は、独立プロの製作作品で、戦前、治安維持法に反対した京都の労農党代議士・山本宣治没後30年を記念し、大阪の労働者の呼びかけで製作されました。京都映サの仲間や、京都の労働者がエキストラで多数出演しています。
『にごりえ』(1953年)も、独立プロの製作作品。樋口一葉の「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」の3作をオムニバス形式で構成したもので、女性の視点から社会の不条理を描いています。
『薩チャン―』14日(月・祝)午前11時、15日(火)午後7時、『武器―』14日(月・祝)午後1時半、『にごりえ』15日(火)午後2時。1回券1400円(前売り1200円)2回券2000円(前売り1800円)、3回券2500円(前売り2200円)。*京都民報読者は100円引き。同サークル☎075・231・5270(水曜~金曜午後1時~7時)。