中学校給食リレー宣伝

 京都市の公立中学校でも、全員制の給食の実施を求めて運動している「小学校のような全員制の中学校給食をめざす連絡会」は11月17日、市内全11行政区で署名宣伝を行いました。

 同会は9月、「小学校のような中学校給食をめざすALLネットワーク京都」「より豊かな学校給食をめざす京都連絡会」「新日本婦人の会京都府本部」の3団体の呼びかけで発足。10万人分を目標に、「すべての中学校で小学校のような全員制の中学校給食を実施してください」の要求署名を広げています。

 各宣伝スポットでは、保護者や構成団体のメンバーらがスピーチし、京都市長と教育長あての要望署名の協力を呼びかけました。

 宣伝では、全国の中学生85%が給食を食べており、中学校給食は当たり前になっていることを強調。しかし、教育長経験者の現市長は、優先順位が低いとして、全員制の給食に踏み込まないことを告発し、「給食は、すべての子どものセーフティーネット」「施設一体型の小中一貫校では全員制の給食を実施しており、住む場所によって地域間格差が生まれている」などと役割や問題点を指摘しました。

中学校給食10万人署名

 小学生と幼児を育てる竹山香菜子さん(38)=北区=は、「小学校と同じ義務教育の中学校で、給食がすべての子どもに提供されないのはおかしい」と疑問を投げかけ、市長選に立候補する福山和人弁護士が、全員制の中学校給食の実施と段階的無償化をかかげていることに触れて、「子どもの成長を応援する政策がたくさんかかげられている。福山さんを市長に押し上げ、子どもたちが豊かに成長していける京都市にしたい」と話しました。

 街頭では、「中学3年生から給食になった。懐かしかったし、おいしかった」(向日市の高校生)、「弁当はカバンの中で傾いておかずが片方に寄る。給食にしてほしかった」(長岡京市の高校生)、「他都市から見学に来るほど美味しい給食だった」(滋賀県の青年)など、若者たちとも対話が弾みました。