若者ら200人が気候変動の危機訴え「行政は積極的に取り組んで」/京都でグローバル気候マーチ
自然エネルギー100%!――グローバル気候マーチが11月29日に京都市内で取り組まれ、若者ら200人が京都市役所前から円山公園まで歩いてアピールしました。スペイン・マドリードで開催されるCOP25(国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議、12月2日~13日)を前に世界各地でいっせいに取り組まれたもので、日本では25都道府県で約2000人が参加しました。京都では3回目。
市役所前の集会では、「Fridays For Future Kyoto」(*)代表でマーチ呼びかけ人の清間笑奈(きよま・えみな)さん(23)=京都大学4回生=が「気候変動や地球温暖化が危機的状況にあることを行政や市民の皆さんに呼びかけよう」とあいさつ。高校生でスタッフの寺島美羽さん(18)は、「グレタさんの演説に心が震えた。同じ高校生として頑張りたい」と訴え、「巨大な台風や豪雨による水害、気候変動の危機を身近に感じます。政府がCO2排出削減目標を引き上げるよう声を上げたい」と力を込めました。
緑の服や小物を身に付けての参加呼び掛けに、家族5人がマントやカメレオン、帽子など緑で身を包んで参加した一家の母親、スティーブンソン・もえぎさん(37)は、今回のマーチを楽しみにしていたと言い、「アメリカの学校ではマーチへの参加は休んでもOKです。日本はもっと積極的に気候変動問題に取り組んでほしい」と話していました。
* Fridays For Future スウェーデンの高校生で環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(16)が毎週金曜日に始めた気候変動対策強化を求める「学校ストライキ」に共感した若者たちが取り組む運動。