“増税で 老舗の灯り 消えていく” 消費税が京都のものづくり、中小業者の営業つぶす/京婦協が怒りの街頭宣伝
消費税10%への増税による景気の落ち込みは深刻――京商連婦人部協議会(京婦協、十河恵美子会長)は12月14日、「怒りの大宣伝」に取り組み、「せめて5%に戻せ」とアピールしました。
宣伝場所の四条烏丸交差点(京都市中京区)で、消費税をお題にした川柳を掲げ、通行する市民に気に入った作品を選んでもらうパフォーマンスをしながら、実態を告発。「10%になってから、仕事の依頼がない」(イラストレーター)、「材料は高騰。どこまで続けられるか不安」(クリーニング店)、「(高額の)着物に10%は辛い。着物離れに拍車がかかる」(和装業)などと訴え、「京のものづくり、中小業者の営業をつぶす消費税は、やめて」と声を上げました。
女将さんらのほか、全商連の太田義郎会長、京商連の久保田憲一会長もスピーチ。太田会長は、麻生太郎財務相に来年度予算について要請・懇談(12月13日)した席上、「増税で売上げは低迷。経済は大変なことになる」と指摘すると、麻生氏も、10年来、働く人の賃金が上がっていないことを認め、景気の低迷を否定しなかったと紹介。営業や暮らしを応援する政治の実現を願い、「京都では市長選がある。賢明な判断をしてほしい」と訴えました。
なお、川柳の人気投票では、「大晦日 ソバはできたが ニシンなし」が最多でした。