立命館大学(京都市北区)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、学生生活が困難になった学生に、各大学が独自の修学支援や経済支援策を講じる動きが広がっています。

 京都府内の主な大学23校(国立7、私立16)の支援状況では、対面授業をやめてオンラインでの遠隔授業に変更したことに伴い、必要なパソコンやタブレットなどの通信環境整備への支援は、ほとんどの大学で実施。生活費の補助として独自の給付型奨学金の創設、従来の奨学金制度を拡充して応じているところもあります。

 独自施策では、同志社女子大学が学期の授業料の半額を支給。京都芸術大学(旧称・京都造形芸術大学)が、施設設備費の一部返金。龍谷大学が、主に一人住まいの学生を対象に、食材提供の支援も開始しています。

 また、京都府立大学、府立医科大学、京都工芸繊維大学が、学生のアルバイトの実態をアンケート調査し、独自の給付制度を検討する意向を示し、「今後、同窓会や関係者に寄付も募り、大学独自の給付金を考えたい」(京都工芸繊維大学)、「経済的な支援制度を検討中」(京都教育大学、京都女子大学)と答えています。給付を決めた学校では、「一律の支給金は、早く手元に届けてあげたい」(花園大学)と話していました。