人形劇の灯消すな 12劇団支援へクラウドファンディング/京都人形劇センター、目標400万円
保育園、幼稚園、小学校などでの公演中止・延期が相次ぎ、経営危機におちいっているプロの人形劇団を救おうと、京都での鑑賞運動などを進めている京都人形劇センターはクラウドファンディングを立ち上げ、協力を呼び掛けています。
京都人形劇センターは京都での人形劇の普及と人形劇関係者の交流を深めるため、1986年設立。会員はプロ、アマチュア、人形劇愛好家など、京都を中心に東京、大阪、岡山などにも広がっています。
今回、3月からほぼ、公演が中止・延期となり、解散の危機となる劇団も出てきたことから、立ち上げられたもの。6月1日から京都府での休業要請は全面解除されたものの感染拡大の不安は消えず、今後学校カリキュラムの過密化も予定されることから事態好転はまだまだ望めない状況。
会員のプロ劇団15劇団のうち、損失額が多い人形劇団京芸など12劇団が対象。400万円を目標に7月21日まで取り組む予定です。
支援メニューは3000円から1万5000円まで5種類。返礼品として指人形、Tシャツ、感謝祭参加券などが計画されています。
クラウドファンディングを呼び掛けるサイトでは、支援先の劇団、メッセージ、損失額が明示され、今後、稽古場の様子なども紹介していく予定です。
自らも八幡市でアマチュア劇団を主宰している京都人形劇センターの運営委員長、小谷常さんは「取り組みを始め、改めて人形劇の大切さを感じ、応援のメッセージ一つひとつに涙しています。親子で一緒にわくわくしながら見られる優れた芸術・人形劇の灯を消すわけにはいきません」と語ります。
【支援先劇団】 人形劇団「あ」(京都)、西川禎一 おひとり座(京都)、くわえ・ぱぺっとステージ(京都)、人形劇団京芸(京都)、人形劇団プーク(東京)、とらまる人形劇団(岡山)、パペットシアター・らせんくらぶ P.ことり座(京都)、影絵人形劇団むむのこ(京都)、ナナフシプロパーカーズ(京都)、人形劇・ファミリーひみちゃたい(京都)、人形劇だん 大福(大阪)、パペット工房Gokko(京都)
問い合わせ☏090・8936・2273(同センター、小谷)。