中学校教科書手にとって見てみよう 府内各地で教科書見本展示開催中、「連絡会」が街頭宣伝で呼びかけ/今夏採択、来年度から4年間使用
4年に一度変更される中学校の新しい教科書の見本展示が府内各地で始まっているなか、「京都教科書問題連絡会」(新婦人、京都教育センター、平和遺族会、京教組など11団体)は6月11日、四条河原町で宣伝し、「教科書展示会で実際に教科書を見て、市民が内容の感想や願いについて意見しよう」と呼びかけました。
参加者らは、特に、社会や公民の教科書についての問題点を指摘。「育鵬社」が、日本の戦争を「アジア解放の戦争」だと美化し、日本国憲法の成り立ちについても「GHQが押し付けた」と記述している問題点を指摘し、「誤った歴史観を教える教科書を子どもたちに渡して良いのか」「国民主権や生存権は、国会で議論されて修正された。押し付けではない記述など読み比べて意見してほしい」などと、スピーチしました。
展示されている教科書は、2021年度から4年間、中学校で使用されるもので、今夏、各教育委員会(採択地区)で教科書採択が行われます。
7月1日まで展示している会場=京都市総合教育センター(9時~21時。木曜17時15分、土曜17時まで。日曜除く)▽右京中央図書館(9時半~17時。火曜除く)▽京都府山城、南丹、中丹、丹後の各教育局内教科書センター(8時半~19時。土・日除く)▽京丹後市教育委員会内、京都府総合教育センター内教科書センター(8時半~17時。土・日除く)