被爆者に連帯、核廃絶・核禁条約批准を政府に迫ろう 京都市内で平和行進歓迎集会
核兵器廃絶と平和の願いをアピールして原水爆禁止世界大会の成功をめざして行進する「2020国民平和大行進」(東京―広島コース)が6月21日、滋賀県から京都府に引き継がれました。
新型コロナ対策として、国民平和大行進京都実行委員会は今回、京都市山科区のラクト公園で横断幕を引き継いだ後、例年の行進スタイルに替えた平和行進歓迎集会を京都市役所前で開催。約60人が参加しました。
歓迎集会で、同実行委員会を代表してあいさつした梶川憲京都総評議長は、「ヒバクシャ国際署名」の成功に全力をあげ、核兵器禁止条約の批准国が38カ国に達していることを報告(50カ国を経て条約発効)。こうしたもとで、核廃絶を求める国際世論に背を向けている日本政府の姿勢を批判し、「被爆者に連帯して核兵器廃絶を述べることができない政府は去れ、と声をあげよう」と力を込めました。
京都では府知事、京都市長もヒバクシャ国際署名に賛同しており、「一緒に声を上げ、(禁止条約の批准を)日本政府に迫ることを求めていきたい」と語りました。
被爆者の花垣ルミさん、NPT(核不拡散条約)再検討会議に合わせたニューヨーク行動に参加予定だった高校生の坂本響さん、被爆2世で日本共産党京都市議の井坂博文さんがスピーチしたほか、京都市からのメッセージも紹介されました。
平和行進(東京―広島コース)は、乙訓、洛南、山城地域の各自治体を通り、26日に奈良県に引き継がれます。7月2日には、日本海側を通る富山―広島コースが福井県から京都入り(舞鶴市)し、同4日に兵庫県に引き継がれます。
同実行委員会は、今後の行動提起として、▽オンラインで開催される世界大会の視聴▽折り鶴作り▽原爆投下から75年を迎える8月6日の広島の日を出発点に9日の長崎の日まで、核廃絶をアピールする国際的なアクション「平和の波」行動への参加―を呼びかけました。
京都では8月6、9の両日、清水寺での「ヒバクシャ国際署名」を訴える取り組み(10時~11時、14時~15時の1日2回)に合流します。