交流を深めた教育懇談会(7月5日、左京区)

 コロナ禍で“先生ストレス、子どもぐったり”

 子どもたちの学習の保障と感染防止は少人数学級で─京都市長に向け、新日本婦人の会と京都市教組が呼びかけている緊急署名を広げようと7月5日、「先生ふやして!! 少人数学級@左京」が発足し、教育懇談会を開催。保護者や教師ら34人が参加し、コロナ禍の数カ月間の学校や家庭での子どもたちの様子、学校現場の実情などを交流しました。

 懇談会では京都市教組の西明和彦書記長が教育現場の実態を報告。6月初めの分散登校を経て再開したものの、遅れを取り戻すために1コマの授業を5分間短縮し、7時間授業を行う中で、子どもたちがぐったりし、教師も消毒作業などで疲労困ぱいしている様子を告発。「20人以下の授業では本当に一人ひとりの子どもたちを丁寧に見られ、対応できたという実感が教師たちにある。少人数学級実現はみんなの願い」と話しました。

 交流では教師や保護者ら11人が発言。教師からは、子どもたちにマスク着用や手洗い慣行、給食でのおしゃべり禁止などを繰り返し言わないといけないストレス、消毒作業に1時間以上かかるうえ、7時間授業の負担など、教師が足りない実状が出されました。保護者からは「学力重視は言うけど、育てる環境にお金をかけない国」「子どもは休み時間もしゃべってはいけないと言われ、もう行きたくないと不安になっている」などと話していました。

 日本共産党のとがし豊、加藤あい両京都市議も参加。国の第2次補正予算で決まった教師の増員で、京都市に30人配置されることを紹介し、「これでは10校に1人で焼け石に水。学習支援など各校に数人以上の配置が必要」などと述べました。また、同党の「学校再開にあたっての緊急提言」を紹介し、少人数学級実現に向け、力を合わせようと呼びかけました。

動物園前で署名行動 18日午後2時

 「少人数学級@左京」は18日午後2時、京都市動物園前(左京区岡崎)で署名行動を行う予定です。問い合わせ℡075・771・9171(京都市教組)。