コロナ禍から命と暮らし守る提言を“配信” 「新型コロナ京都フォーラム」発足 岡田知弘・京大名誉教授ら呼びかけ人6氏のミニ講座をYouTubeで
自治体問題研究所理事長で、岡田知弘・京都大学名誉教授ら京都の研究者や弁護士が呼びかけ人となり、「新型コロナウイルス禍から住民の命とくらしをまもる京都フォーラム」(略称:新型コロナウイルス京都フォーラム)がこのほど、YouTubeに開設されました。呼びかけ人が7月10日、府庁内で記者会見し、「地域経済や暮らし、自治体財政、災害対策の政策立案へ、貢献をしたい」と訴えました。
呼びかけ人は、岡田氏の他、京都自治体問題研究所の関係者で、同研究所理事長の大田直史・龍谷大学教授、副理事長の平岡和久・立命館大学教授、中林浩・神戸松蔭女子学院大学教授、中村和雄弁護士、事務局長・副理事長の池田豊氏の計6人。フォーラムらは、各呼びかけ人が講師となった「ミニ講座」で、感染の実態と影響を分析し、各課題について解説するというもの。
岡田氏「第2波・第3波に備えるためにも検証必要」
現在6回の講座が予定され、既に8日には、岡田氏による1回目の「コロナ禍にいかに立ち向かうか-地域・自治体の視点から」(約35分)がアップされています。秋には、コロナに関する公開フォーラムの開催も計画中です。
会見で、岡田氏は「第1波で国や自治体が取った対策の検証をしておかなければ、第2波、第3波に備えることはできない。検証・分析を踏まえ、何が今後必要なのかを提案していきたい」と説明。「8月、9月以降には、テーマを医療、介護、福祉などにも広げていく。講師もより幅広い人たちに登場してもらいたい」と呼び掛けました。
2回目以降のテーマと講師は次の通りで、今月までに配信の予定です。
- 第2回「明らかになった『これからの雇用と経済のあり方』」中村氏
- 第3回「ほんとうに望ましい『新しい生活様式』とは」中林氏
- 第4回「求められる危機対応型の自治体予算とは」平岡氏
- 第5回「新型インフル特措法に基づく緊急事態宣言の問題点」大田氏
- 第6回「根本的見直しが求められる京都観光」池田氏
京都フォーラム・「ミニ講座」で検索。講座で使われた資料などは、京都自治体問題研究所のホームページ(http://www.kyo to-jichiken.jp/) で公開する予定です。