向日町駅整備事業「100㍍タワマン見直しを」 住民組織が請願署名/公園設置、市負担軽減も要望 市議会9月定例会提出へ
「JR向日町(むこうまち)駅の横に高さ100メートルの超高層マンションは、やめて」─向日市が、JR向日町駅周辺の整備事業で、駅東側に地上100メートル(最大36階)の高層マンション建設の計画を明らかにした問題で、向日市の住民らでつくる「住みよいまちづくりを考える会」が、計画の変更を求める請願署名に取り組んでいます。
署名の要請内容は、○マンションの高さを15階以下に制限○開発規模にふさわしい公園の設置○市の負担軽減、受益者となるJRと京都市に応分の負担を求める―の3項目。
「考える会」は、高層マンションの火災や災害時における安全面での問題点や、向日市の歴史・景観にふさわしい内容か、市の負担32億円以上(市民一人あたり5万4000円)にのぼる大規模事業であることを知らせるビラを、8月から全戸(約2万3000)に配布し、8月14日は、同駅前で署名宣伝を行いました。
宣伝でマイクを握った吉野六郎さんは、超高層マンションが市民にとってどれほど役に立つのかと疑問を呈し、市民に十分な説明をしないまま計画を進める市の姿勢を批判。「こんな100メートルもの高層ビルは、いりません」と訴えました。
署名に応じた女性は、「駅の東側に東口ができるのは良いけど、タワーマンションは住民の利益にならないのでは」と話していました。
同「会」は、8月25日から始まる同市議会9月定例会に請願を提出するため、急ピッチで取り組みを進めています。
高層マンション建設を含む、「JR向日町駅周辺整備に係る都市計画変更原案」は、4日に開かれた向日市都市計画審議会で説明され、ほぼ変更のないまま、同「計画変更案」となり、25日まで向日市役所別館で縦覧されています。同案への意見書は、同日までに市長あてに提出できます。