河川内に雑木繁茂、住民「伐採お願いしているが放置」

 城陽市・東部丘陵地でのアウトレットモール建設(25・4㌶、24年春に開業予定)など大型開発の見直しを求めている「城陽東部丘陵地開発問題連絡会」(岩佐英夫代表)は9月5日、周辺を流れる長谷川(はせがわ)の調査を行いました。

 調査には、国土問題研究会が参加しました。長谷川はアウトレットモールの南西側を通る木津川の支川で、JR奈良線や道路の上を通る「天井川」。府が弥陀次郎川(宇治市)の決壊による災害を受けて設置した「天井川に関する技術検討会」(2013年とりまとめ)で、長谷川は府内でも被害リスクの高い河川と指定されています。

 調査当日は、長谷川の木津川合流地点から上流へ向けて主に4地点を調査。仲谷橋付近では、河川内に雑草とともに樹木が繁茂している様子が確認され、付近の住民が「水害の危険があるので伐採を行政にお願いしているが、放置されている。開発ではなく、きちんと河川整備してほしい」と話していました。

 参加者からは、「川に土砂や木、雑草が放置されていて驚いた。河川整備を急ぐべき」「東部丘陵地の砂利採取跡地からは雨水が出ておらず、そこをコンクリートで埋めて開発すれば、河川の流量が増えてしまう。開発を見直すべき」などの感想が出されました。

 同会は6月、内水氾濫被害が多発している同市内の古川(ふるかわ)の調査を実施しており、今後も調査や学習会を計画しています。調査には、日本共産党の水谷修府議、城陽市議団が参加しました。