戦争の記憶を次世代に 第10回国際平和博物館会議 16日~20日オンライン開催/京都4大学が共催
「次世代への記憶の継承における平和博物館の役割」─をテーマに、立命館大学国際平和ミュージアムや広島平和記念資料館など世界に約300ある平和博物館のネットワークを進める「平和のための博物館国際ネットワーク」(INMP)は9月16日から20日まで、同組織のウェブサイト上で、「第10回国際平和博物館会議」(組織委員会委員長=吾郷(あごう)眞一・立命館大学国際平和ミュージアム館長)を開催します。同会議は3年に1度開かれ、今回は京都、広島両市で行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの流行を受け、オンラインでの開催に切り替えました。
「広島」「ジェンダーと人権」など立命大で特別シンポ
第10回国際平和博物館会議は、京都の4大学が共催し、ウェブ上での特別パネルディスカッションやマンガ展などの企画を行うほか、ビデオメッセージによる発表なども予定しています。
共催大学は、立命館大学、京都芸術大学(文明哲学研究所)、京都精華大学、池坊短期大学。立命館大学は「広島」「館長・学芸員」「若者」「ジェンダーと人権」─の4テーマのウェブ上での特別パネルディスカッションを企画。「館長・学芸員」では平和博物館の役割、「若者」では平和博物館への期待などが議論されるほか、「広島」では、秋葉忠利・前広島市長、「ジェンダーと人権」では女性国際戦犯法廷で裁判官をつとめたクリスティーヌ・チンキン博士らが発言します。すでに収録を終え、開会日にウェブサイトにアップされます。
京都芸術大学は、オープニングを飾る学生の和太鼓演奏、池坊短期大学は、華道池坊家次期家元・池坊専好さんのいけばなの実演つきの記念講演、京都精華大学は、世界中から応募するマンガパンデミックウェブ展(11日~12月25日)を企画。ビデオメッセージによる発言は約100人が予定しています。
会議にあわせて、INMP理事の山根和代・立命館大学国際地域研究所客員研究員らが編集した世界の平和博物館の名鑑(日本語、英語)も公開します。
発言は、全編英語。開会は16日午後8時半。報告要旨は日本語で、下記ホームページで読めます。ホームページhttp://tinyurl.com/INMPMuseumsForPeace/