景観、住環境壊すホテル建設中止を 仁和寺門前ホテル計画 「考える会」陳情書を穀田・倉林議員が国交省に提出
世界文化遺産「仁和寺」(京都市右京区)の門前での大規模ホテル建設計画をめぐり、日本共産党の穀田恵二国対委員長・衆院議員(比例近畿ブロック・京都1区候補)と倉林明子参院議員(副委員長)は10月6日、2000人を超える署名を添えた、「世界文化遺産仁和寺の環境を考える会」のホテル建設中止を求める陳情書を国土交通省に提出しました。
建設予定地は建築基準法で床面積3000平方㍍以下に制限されていますが、同市の「上質宿泊施設誘致制度」の「特例」を利用して、5800平方㍍規模でのホテルが計画されています。
穀田氏は、「考える会」が計画地から100㍍範囲内の地域住民に対して行った聞き取りで、計画に「反対」が半数を占め、周辺住民との合意形成の方法に約7割もの住民が「納得できない」と答えていることを紹介し、「暮らしや住環境を破壊するホテル建設はやめてほしいというのが地域住民の声だ。ぜひ受け止めてほしい」と要望しました。
倉林氏は「ホテル建設によって景観が破壊されてしまう。観光資産である文化遺産を守らなければならない」と述べ、文化遺産保護の重要性を訴えました。
申し入れに応じた大西英男副大臣は、「承りました。京都の景観を守ることは大切なことです」と述べました。これに対して、穀田議員は、「世界遺産のバッファゾーンを守る立場で、国としても真剣に検討を」と求めました。