署名を提出する木戸代表(左)

 京都府・京都市が京都こども文化会館の閉館・廃止を決定したことを受けて、同館利用者などによる住民組織2団体は10月13日、同会館の廃止方針を撤回し、市民、子どもらの意見を聞いて議論するよう求める個人署名2994人分、団体署名68団体分を京都府に提出。ネット署名440人分が寄せられたことも報告しました。

 署名を取り組んだのは「公的・文化施設のあり方を考えるネットワーク」と「京都こども文化会館を大切に守り☆よくする会。」。京都府は健康福祉部副部長が対応しました。

 「京都こども文化会館を大切に守り☆よくする会。」の木戸史代表は、同館で、自ら所属する合唱団の演奏会を10年以上取り組んできた立場から、同館が、地域に根差し、バリアフリー化され、子どもの文化発信の場として大きな役割を果たしたことを強調。会館のあり方を考える懇談会でも委員がホールの必要性を訴えており、「府民の税金を一部の人だけの施設に使うのは、理解を得るのが難しい」との提言が出されことが納得できないと厳しく批判しました。

 参加した両団体のメンバーからも「子どもたちが育つ姿が見られる大切な会館」「これだけバリアフリーが実現している会館は全国的にも貴重」「子どもの発達の権利を保障する場としての役割を持つ会館は必要」などと次々訴え、方針の再検討を求めました。

 日本共産党の成宮真理子、山内佳子両府議も同席しました。