故翁長知事に捧ぐ『島人の魂』 「沖縄を思うコンサート」で披露、11月13日・呉竹文化センター
「美ら海を守ろう」「首里城再建」を掲げ、沖縄の人々と連帯する「沖縄を思うコンサート」が11月13日、京都市伏見区の呉竹文化センターで開かれます。伏見区の喫茶店経営者が沖縄に心を寄せて作詞・作曲した曲「島人の魂」がクラシックとポップスの編曲で披露されます。
「島人の魂」をつくったのは伏見区の京阪・近鉄丹波橋駅前の喫茶店「リーブル」のマスター・東定司さん(69)=宇治市木幡=。京都市上京区の出身で、若い頃は、東京でプロのバンドマンとして活動し、音楽学校で学んだ経験の持ち主。ふるさと京都に帰り、バンドマンとしての活動は封印して、自らの喫茶店でミニコンサートなどを開いてきました。
ところが、2年前、沖縄の故・翁長雄志知事が保守・革新の垣根を越えて、豊かな沖縄の自然を守り、沖縄の未来のために政権中枢と命がけでたたかっている姿に心を打たれ、「ジョン・レノンの『イマジン』のような曲をつくってみたい」と、曲作りを始めました。制作の最中に、翁長知事が死去。新たな思いで曲作りに向かい、完成させました。歌詞は、沖縄の人々の願い、未来への期待をつづっています。
東さんは「玉城デニー知事に渡してほしい」と楽譜とCDを地元の赤阪仁・京都市議に託しました。赤阪市議は、6年前、翁長知事が誕生する際に翁長候補を伏見から応援しようと結成された「オール沖縄と連帯する伏見の会」(代表=片方信也・日本福祉大学名誉教授)の事務局長・黒崎夏彦さんに相談。伏見でコンサートを開き動画を知事に渡すことになりました。
当日は、冒頭、三線奏者の大城敏信さんが沖縄民謡や琉歌を歌い、演奏。第1部で東さんと親交のあるテノール歌手・神矢匡さんが「島人の魂」、ベトナム戦争を嘆き書かれたとされる「ワット・ア・ワンダフルワールド」を東さんの訳詞、編曲で披露します。
第2部では、沖縄や京丹後の米軍基地反対の活動にとりくんでいるシンガーソングライター川口真由美さんが「島人の魂」をポップス風の編曲で演奏します。
午後6時半(6時開場)。一般2500円、大学生1000円、高校生・障がい者500円。定員271人。要予約☎090・4569・0350(同会・黒崎)。