「まちかどトーク」で市民に訴える、ながさこさん(15日、宇治市)

 宇治市長選(29日告示、12月6日投票)に立候補を表明した、「こんな宇治プロジェクト」顧問の、ながさこ千春さん(63)が11月15日、「まちかどトーク」と称して同市内5カ所で訴えました。JR宇治駅前での訴えを紹介します。

 こんにちは、宇治市長選に立候補を予定している、ながさこ千春です。

 9日までは、訪問介護ヘルパーと小倉小学校の「まなび支援員」をしていました。「まなび支援員」は、コロナ対策の一つで、子どもたちの不安をやわらげ、学びをサポートするために配置された臨時の講師です。

 私の仕事は、毎日3時間、宿題プリントやノートのマル付け、給食の配膳を手伝ったり後片付けをしたりすることでした。本当なら、「漢字ノート、上手に書けたね」と声掛けをしたかったけど、「ぼくのは?」「私のは?」と子どもたちが集まって「密集」してしまうので、コロナ禍だからと我慢しました。代わりに、花マルの横に王様のかんむりを付ける工夫をしました。

中学給食「親子方式」で一日も早く

 給食時間は、学校生活の中で一番、注意がいる時間です。密になったら大変です。ご飯を増やしたり、残したりしなくても済むように、最初の盛り付けの時に、小食の子には少な目に、いっぱい食べられる子には“かき氷盛”にと工夫しました。給食時間は子どもたちがマスクをはずし、おしゃべりしないように全員前を向いて食べます。少しでも楽しく食べられるようにと、先生方もとても工夫されていました。

 例えば、子どもたちの好きな音楽を放送で流す。でも、歌詞のある歌だと子どもたちが歌っちゃうんですよね。それで、歌詞のない、オルゴール曲やクラシックに変えられました。栄養士の先生が毎回、放送の終わりに言われる「それでは、みなさん。おいしい給食をしっかり食べて、元気な体をつくりましょう」という言葉を中学校にも届けたいと強く思いました。一日も早く、中学校給食を実現するには、センター方式ではなく、小学校で作った給食を近くの中学校に届ける「親子方式」が良いと思います。

 いま、市民が一番、望んでいるのは、コロナ対策ではないでしょうか。命を守るのが最優先なのは当たり前です。私は毎日、学校やヘルパーの仕事で、子どもたちや介護を必要とされる方の支援にあたってきました。

コロナ対策、PCR検査すぐに

 朝、布団から出る前にまず、体温を測ります。平熱だとホッとします。「あ~、これで学校に行ける。ヘルパーの仕事に行ける」と。手指にひび割れができて手洗いがつらかったけれど、自分がいつ無症状で感染者になるかもしれないと思うと手指の痛みなんてと思いました。きっと保育士さんや医療に携わるみなさんは、それ以上に、ハラハラ、ドキドキしながら、お仕事にあたってくれていると思います。体の具合がちょっとでもおかしいなと思ったら、すぐに相談ができ、PCR検査も治療も受けられるようになったら安心ですよね。

 「この社会あなたの税がいきている」という言葉、宇治税務署の壁に掲げられている標語です。平盛小学校に通勤している間、毎日見ていましたが、当時は、3人のシングルマザーになったばかりで、正直、「私の税金、本当に生かしてくれてるん?」と腹が立ちました。

 宇治市の2018年の財政力指数は、府内15市のなかで4番目。自治体にいくら自由に使えるお金があっても、太閤堤跡の歴史公園に88億円もかければ、市民サービスにはお金はまわりません。

 私、ながさこ千春は、「宇治のまち、私の税がいきている」と市民のみなさんに思っていただけるような税金の使い方をします。

 そして、新型コロナ対策の強化に努めます。中学校給食が早く実現できるよう親子方式に切り替えます。安心して暮らせる介護制度は宇治独自でできることを考え、できないことは府や国に声をあげます。病院に通いやすく、買い物が便利にできるような公共交通やまちづくりをはかります。人と人がつながり、生涯学べる公民館の充実は当たり前だと思います。

 私が市長になることを決意したように、みなさんも宇治のまちづくりに加わりませんか。「こんな宇治プロジェクト」はだれでもウエルカムです。ご一緒に、市民の力で宇治のまちをつくっていきましょう。私は、みなさんに市長になってほしいと思っていただけるよう日々、進化します。どうか、よろしくお願いします。

 1957年、名古屋市生まれ。宇治市小倉町堀池在住。高知大学文理学部経済学科卒業。佛教大学文学部教育学科修了。京都大学生活協同組合に勤務後、久御山町、旧京北町、宇治市(平盛小、槇島小、三室戸小、伊勢田小)で小学校教諭30年。退職後に南山城支援学校高等部講師、小倉小学校で「まなび支援員」、訪問介護ヘルパー。17年度西堀池町内会長。