模擬銃を構えながら防御訓練を行う米軍人(写真はいずれも「京都平和委員会」提供)

空砲使用・装甲車突入…基地の本質露わ

 京丹後市の米軍レーダー基地で11月3日、基地内での銃撃戦を想定し、空砲や軽装甲車を用いた日米共同の防御訓練が実施されました。訓練を監視していた京都平和委員会の片岡明理事長は、「基地が『戦場』となりうるという危険性を改めて示した」と指摘しています。

 訓練は3日午前11時ごろに実施されたもの。基地内に侵入したとみられる武装グループと米軍の銃撃戦となり、その後、同基地に隣接する航空自衛隊・経ヶ岬分屯基地から軽装甲車とともに自衛隊員が駆け付けました。

 銃撃戦では空砲が使用され、射撃音が鳴り響きました。自衛隊側からは陸自福知山駐屯地の隊員らが参加しました。

 同基地は、地元の信仰の対象である九品寺を取り囲むように設置されるとともに、200メートルほど先には尾和の集落があります。

 片岡理事長は、「訓練のような事態が起きれば、周りの集落はどうなるのか。訓練の想定内容は、危険な基地の本質を示している。また、空砲を用いた訓練は、九品寺の静穏さを壊すものだ」と話しています。

軽装甲車に援護されながら突入する米軍人と自衛隊員
小銃を手に訓練を行う陸自隊員