1月26日告示・同31日投票で町長選挙

 町の理事が町発注の町立保育所増設工事の情報を業者にもらしたとして官製談合防止法違反容疑で逮捕(12月8日)・起訴(同19日)され、見返りに業者から現金数十万円を受け取ったとして加重収賄容疑で再逮(同19日)されるなど汚職事件で揺れる宇治田原町で12月20日、「日本共産党議会報告会」が行われました。同党町議団が、事件の全容究明や、住民の要求実現に向けた12月定例会での活動を報告するとともに、住民の要望を聞きました。

町長は逮捕の理事擁護「大変優れた人物」

 山本精(ただし)団長が、光嶋隆・総務課付理事の官製談合防止法容疑の逮捕を受けて、町議団として町長に▽全容究明▽第三者の検証による再発防止策▽関係者の厳正な対処、議長に対して百条委員会の設置をそれぞれ求めたことを報告。9日の記者会見で西谷信夫町長が光嶋理事について「大変すぐれた人物であった」と擁護に終始したことを厳しく批判。事件の全容究明と町政刷新への決意をのべました。

 10月の町議選で初当選した今西利行議員は、選挙公約にも掲げてきた小学校統廃合反対の立場で初質問を行ったことを報告。バス通学になることについて保護者や生徒の負担、コロナ過での感染対策に逆行すること、敬老祝い金削減など福祉を削ってまで強行しようとする小学校統廃合事業の見直しを迫ったことを紹介。

 岩佐英夫弁護士は官製談合問題、加重収賄罪に関わる法律について解説。入札談合に関する法律で、町は改善措置の内容や調査結果を報告する義務があり、「調査結果の公表を回避することは許されない」とのべました。

 水谷修府議は、「宇治田原町のまちづくりと税金の使い方 いま、問われる町政のあり方」と題して講演。自民党政治の大型開発押し付け策を受けて、府が新名神開通に合わせ巨大な物流拠点や国内最大級のアウトレットモール建設など大型開発を推進しようとしていることを批判。「国・府いいなりで大型開発を推進し、住民負担を押し付ける町長か、命・暮らしを守る町政に変えるのかが問われている」とのべました。

 住民からは、事件の真相究明、議会での百条委員会設置を求める発言が相次ぎ、来年1月26日告示、同31日投票で行われる宇治田原町長選挙で町政転換を掲げる候補の擁立を求める発言もありました。