沸き立つ「怒り」をイメージして作った立体文字のボードを手にする分会長の川上さん(右から2人目)ら

3月11日に「人を支える福祉労働を守れ!」全国でアクション

 2021春闘で、「職員増員・賃金引き上げ」を求めている全国福祉保育労働組合(福保労)は3月11日、「人を支える福祉労働を守れ!」怒りの全国アクションに取り組みます。

 高齢者福祉サービス事業を展開する社会福祉法人七野会(京都市北区)で働く労働者でつくる「こぶしの里分会」では、全国の行動日の事前アクションとして、Twitter(ツイッター)で怒りのメッセージを発信中です。

 この1年、コロナ禍の福祉現場を支えてきたエッセンシャルワーカー(生活維持に欠かせない仕事に従事する労働者)たちの実態と願いを知ってもらおうと、「#エッセンシャルワーカーたちの怒り」「#3・11いっせい行動」というキーワードを付けて、処遇改善と賃上げをアピールしています。

動画でもアピールしている「こぶしの里分会」のツイート画面

 同分会では昨年、コロナウイルス感染拡大のなか、同いっせい行動を自粛。しかし、今年は、▽減収補填を▽危険手当を▽エッセンシャルワーカーの社会的地位の向上を!―の要求を掲げ、全組合員参加で春闘をたたかおうと呼びかけています。

続く感染の不安、危険手当もない

 分会長の川上裕之さん=訪問介護員=は、「人手不足の上、コロナ感染の不安が加わり、緊張感の中で働く毎日です。それでも危険手当もない」と、コロナ禍の介護現場の実情を打ち明け、現場の思いや願いを発信していく必要性を指摘します。

 分会は昨年、コロナ禍の実態、願いを聞く組合員アンケートを実施。PCR検査の拡充、一時金減収に納得がいかないという声が多数寄せられました。一堂に会することができないコロナ禍の下、これらの声をもっと社会や政治に届けなくてはとSNSでの発信を強めることにしました。

 ツイッター教室も開いて準備し、現場の怒りを〝わきまえる〟ことなく発信しようと、メッセージボードを掲げたり、産休中の組合員に得意なイラストで参加してもらうなど、アピール方法や行動参加も工夫しています。

 分会書記長の吉田耕太さんは、「団結し、みんなで広げる活動にしたい」と話しています。

 こぶしの里分会のツイッター@kobushi_union