コロナワクチン「安全性の正確な情報提供」「副反応発生時の体制整備への支援」 府保険医協会が府、京都市に要請書
会員医師75%が「不安感じる」
新型コロナワクチン接種に向け、京都府内の各自治体で準備が進んでいることを受け、京都府保険医協会はこのほど、府と京都市に対してそれぞれ、ワクチンの安全性など分かりやすい情報提供や被接種者に副反応が起きた場合の体制整備などを求める要請を行いました。
要請書は2月26日に西脇府知事に、3月5日に門川京都市長に、それぞれ提出されました。
要請書によると同会が、同会代議員(医師)を対象にしたアンケートを行ったところ、ワクチンの安全性に不安を感じるかとの問いに、75%が「感じる」と回答したことを紹介。ワクチン接種を行うのは、地域の医療従事者で、不安や疑問に的確に答える仕組みが必要と強調し、市民も含めた正確な情報提供を求めています。
市民が安全で確実に接種できる体制確保のため、現場の医療従事者の声を聞き、場合によっては接種スケジュールの見直しが必要と主張。また、接種による副反応が起きた際の救急体制などの整備や療養中の高齢者や障害者など訪問接種が必要な人に対する体制の構築、住民接種への人員確保のための人的・財政支援などを求めています。