菅政権が今国会で強行を狙う75歳以上の医療費2倍化法案に反対する学習決起集会が4月22日、京都市中京区のラボール京都で行われました。年金者組合京都府本部、京都高齢期運動連絡会、京都社会保障推進協議会の主催。

 佛教大学の横山壽一教授が同法案の問題点について講演。政府の検討会議などが「世代間の不公平を是正する」などとして、高齢者への負担増を導入してきた経過を紹介し、負担増となる高齢者が370万人にのぼると指摘。

 そもそも高齢者は医療費の家計に占める負担が現役世代の2~6倍にのぼり、年金生活も貯金を切り崩しながらの生活実態だとし、「高齢者の生活を圧迫し、受診抑制が起こり、病気の重症化のおそれが高まる。高齢者だけでなく、現役世代も将来的に負担が増えることになる。全国民の問題としてとらえ、運動を広げよう」と呼びかけました。

 年金者組合からは厳しい高齢者の生活実態のなか、医療費負担増に反対の声が広がっている情勢が報告されるなど、各分野から同法案廃止を求める発言が相次ぎました。また、同法案とともに審議されている病床削減推進法案に反対することも呼びかけられ、署名運動を強化することなどを確認しました。