コロナ禍だからこそ人間を大切にする社会へ踏み出そう 京都統一メーデー メッセージ動画も配信
「働くものの団結で、生活と権利、平和と民主主義を守ろう」のスローガンを掲げて第92回全京都統一メーデー(同実行委員会主催)は5月1日、京都市左京区の京都教育文化センターで参加者を限定して開かれ、ライブ配信されました。
新型コロナウイルスの感染急増を受けた3度目の緊急事態宣言のなか、デモ行進を中止し、形態を変えて行われたものです。主催者あいさつで、同実行委員長の梶川憲京都総評議長は、コロナ感染の急拡大が、政治判断の失敗と検査や補償支援をしぶった人災によるものと指摘。医療労働者を国民からオリンピックに振り向け、国民に我慢と自己努力を迫る菅政権の姿勢を本末転倒だと批判しました。
同じコロナ禍でも最低賃金を引き上げた国や、核兵器禁止条約の発効にみる新たな世界の動きにふれて、日本国憲法を生かす道と重なることを強調。9月までに実施される衆院選で、労働者、国民の手に政権を取り戻すために野党に共闘を呼びかけ、「コロナ禍だからこそ、過度な競争と自己責任ばかりの新自由主義社会と決別し、人間を大切にする社会へ踏み出そう」と訴えました。
来賓として、京都府商工団体連合会の久保田憲一会長、日本共産党の穀田恵二国会対策委員長・衆院議員、新社会党京都府本部の小西晴也書記長があいさつしました。
穀田氏は、今日の政治局面について、4月25日投開票の3つの国政選挙で野党統一候補が全勝したことにふれ、菅自公政権のコロナ対応への怒りの審判と、金権腐敗、強権政治への批判であると同時に、受け皿となる野党への期待の表れだと指摘。コロナ対策での前進や憲法改悪阻止のたたかいを例に、「国民が声を上げれば政治は動く」と力を込め、「来たる総選挙で菅自公政権を倒し、政権交代を実現しよう」と呼びかけました。
労働争議団による決意表明、大会宣言を採択した後、「最賃1500円」「消費税減税」「守れ!憲法」などのボードを掲げて、団結ガンバローを唱和しました。大会には、緑の党グリーンズジャパン京都府本部もメッセージを寄せました。
なお、「YouTube京都総評チャンネル」で1日のメーデー大会と、昨年に続き制作された加盟組合の組合員によるメッセージ動画が配信されています。