街頭で訴える、JCP京おんなサポーターズと倉林議員(中央)=6月20日、四条河原町

 日本共産党京都府委員会女性部とJCP京おんなサポーターズは6月20日、四条河原町で倉林明子参院議員、たけやま彩子衆院近畿比例候補とともに、総選挙で野党連合政権を実現し、政治の力で命を守る政権に変えようと訴えました。

 リレートークでは、看護師や保育士、介護従事者が現場の実態を告発。看護師の川西瞳さん(40)はコロナ重症患者の病床が足りない実態やワクチン接種に休日返上で対応している実状を述べ、「なぜ今、国は病院や病床を削減するのか。菅首相は“安心・安全”を繰り返すが重みもなく不信感が募る。私たちは目の前の患者さんしか助けられないが、政治の力で救える命はたくさんある。力を合わせ、政治を変えよう」と呼びかけました。

 保育士9年目の兼田歩さん(29)は保育士の配置基準の引き上げと処遇改善を訴え。「子どもの声を聞き、健やかに過ごさせたいが、保育士が足らない。保護者からのSOSも出され、支援が必要な家庭もある。国や行政は現場に来て見て欲しい」と話しました。介護事業所の経営者でもある桜庭葉子さん(45)は慢性的な人手不足と低賃金を告発。「感染対策のため、訪問介護件数を減らし、経営は崖っぷち。国や自治体は手厚い補償を考えて」と語りました。

 たけやま氏は、ケア労働の現場で働く人の多くが女性で、日本のジェンダーギャップ指数は196カ国中120位と低く、衆院の女性議員の比率は1割と指摘。アイスランドは女性首相で、育休は父母とも6カ月で、給与の8割が保障されると紹介。「日本でも出来ないはずはない。ジェンダー平等を綱領に掲げる共産党を大きく伸ばして」と訴えました。

 倉林氏は、今国会で高齢者の医療費2倍化法、病床削減法を強行した菅政権を批判。コロナ禍が浮き彫りにした日本の医療提供体制の脆弱(ぜいじゃく)さを省みることなく、現場の対応を一層困難にすると述べ、「今度の総選挙は野党連合政権でケアに手厚い政治、格差をなくし、希望の持てる新しい日本をつくりましょう」と呼びかけました。