暮らしの困りごとや要求を掲げる参加者(7月4日、城陽市)

 9月5日告示、同12日投票で行われる城陽市長選を前に、労組や民主団体、日本共産党などで構成する「新しい城陽民主市政を築く市民の会」は7月4日、城陽市の東部コミュニティセンターで要求交流のつどいを開き、日ごろの暮らしで感じている不安や願いを出し合い、意見交流しました。

 コロナの感染拡大防止の措置を受けた行動制限のため、集まりを2回延期した経過がありましたが、約70人が参加し、「なんとかしてほしい私の困りごと」と書いた紙にそれぞれ困りごとや要求を記して掲げ、26人が発言しました。

 西部地域の住民からは、水害時の避難所問題に不安を持つ声が多数上がり、「市は東の方向に逃げてというが、それだけでは不親切」「大雨が心配。命を守ることを大事にして」などの要求が出ました。

 また、歩道のない危険な通学路の改善やバスなど公共交通の充実の願いも強く、第二名神高速道路の整備よりも身近な生活道路整備や市民の足を優先する市政を期待する声もあがりました。

 コロナ禍に関しては、業者への支援策、福祉施設職員へのPCR検査やワクチン接種を切望。文化パルク城陽の売却問題、東部丘陵地で進む乱開発など、現市政批判も出されました。

 小学生の子どもを育てる母親(40)は、コロナによる一斉休校を体験して、学校教育や社会との関わりを考えるようになったと言い、「学校や社会で、子どもの意見が反映されているのか。親として子どもの意見も代弁していきたいと思った」と話していました。

25日に第2回つどい開催

 まとめの発言を行った同会事務局長代行の成清義之さんは、今月25日に開催する、「こんなまちにしたい」と願いを持ち寄る第2回要求交流のつどい(午後2時、城陽市立福祉センターホール)を案内し、市長選に向けた政策の検討につなげる意向を表明。地域や団体で要求書や要求マップを作り、要求を基にした宣伝を進めるなどの行動を提案しました。