北陸新幹線延伸「現行ルートの見直し・再検討を」 京都労山が鉄道運輸機構に署名提出/「自然環境への影響大」「建設残土による土砂災害懸念」
北陸新幹線延伸計画のルート変更などを求める要望署名に取り組んでいる、京都府勤労者山岳連盟(京都労山)は8月4日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対し、第2次分となる4802人分の署名を提出しました。第1次分と合わせて計6234人分にのぼります。
署名では、京都丹波高原国定公園を縦断する現ルート案は、自然環境への影響が大きく、環境破壊の懸念があるとし、現行ルート計画の見直し・再検討を要望。また、自然環境への影響が明らかになった場合は、計画の凍結・見直しを求めています。
京都労山のメンバーだけにとどまらず、全国からも協力・支援が寄せられ、学習会を開催するなどしてきました。
署名提出にあたり、労山の自然保護委員のメンバーらは「熱海で盛土が崩壊する土砂災害が起こった。北陸新幹線延伸工事による建設残土で同様の被害が起こることも想定される」「地下水や絶滅危惧種への影響はどうなるのか」などの意見や質問を述べ、ルート変更を迫りました。