街頭から訴える(左から)吉田、ちさか、こくた、たけやまの各氏(10月15日、四条烏丸)

 岸田内閣が10月14日、衆院を解散し、総選挙(19日公示、31日投票)の火ぶたが事実上、切られました。日本共産党京都府委員会と府共産党後援会は15日、総選挙での躍進・勝利に向けた街頭宣伝を京都市下京区内で行い、「市民と野党の共闘で政権交代をはじめよう」と訴えました。

 こくた恵二国対委員長・前衆院議員(近畿比例・京都1区候補)は、自民党が解散直後から「共産主義が入り込む」「野合」との反共攻撃、野党共闘攻撃を始めていることをあげ、「野党の共通政策は日本社会に新しい展望を開く、大義あるもの。それだけ、相手側が市民と野党の共闘を恐れていることの証」と指摘。共通政策、政権合意、選挙協力で合意が成立し、「政権交代へ陣容は整った。勝利の土台に必要なものは、比例代表での日本共産党の躍進。この京都1区では、ただ一人の野党候補として必ず勝ち抜く。政権交代の先頭に立つ」と力を込めました。

 たけやま彩子・近畿比例候補は、同党がジェンダー平等社会実現を掲げ、男女賃金格差の是正や選択的夫婦別姓を実現する民法改正などを訴えていることを紹介し、「一人ひとりが大切にされ、自分らしく生きられる社会を目指します」と訴えました。ちさか拓晃・2区候補は「命の叫び、暮らしの叫びを国会に届ける」、吉田幸一・4区候補は「北陸新幹線延伸よりも命、暮らしにお金を使うべき」、山内健・5区候補は「野党は北部の住民が今困っている問題を解決する政策で合意しました。北部から日本共産党躍進の風を起こします」(メッセージ代読)と、それぞれ決意を語りました。

 参院国会対策委員長の井上哲士参院議員は、岸田政権が安倍・菅政治に対する反省がないばかりか、政治とカネの問題で大臣を辞任した甘利氏を幹事長にすえたことを批判し、「自民党にはそもそも変わる気ががないことが分かった。有権者の一票で変えよう。政権交代を一緒にはじめよう」と呼びかけました。

 渡辺和俊府委員長は、各紙世論調査で野党の支持率が低いことについて、「多くの有権者が『野党がまとまれば…』との思いを持っておられる。今回、日本共産党は共通政策、政権合意、選挙協力で他の野党と合意した。野党が結束して立ち向かえば必ず政権交代できる」と強調。府内の小選挙区では、2区・4区・5区については候補者を擁立してたたかい、3区・6区については、「野党共闘を大事する立場から、自民党と維新などの補完勢力を落とす見地で自主投票とした」と述べました。
 最後に、「市民と野党の共闘で臨む初めての総選挙。温度差はあるが、自民党を落とさなければいけないことははっきりしている。京都1区で、実質的な野党統一候補であるこくた恵二さんの勝利、比例代表で府内30万票を実現し、近畿ブロック4議席達成へ全力をあげる」と訴えました。