大谷大学前で訴える、元文部科学事務次官の前川喜平氏(10月27日)

 元文部科学省事務次官の前川喜平氏が10月27日、日本共産党のこくた恵二京都1区候補(比例重複)の応援のために京都入りし、大学門前やターミナルなど5カ所で訴えました。

 前川氏は大谷大学前(京都市北区)で、「なぜ文部科学省の事務次官だった私がこくたさんの応援をしているのか。あまりにも自公政権が腐っているからだ。政権交代を実現しなければならない」と強調。森友学園・加計学園を巡る疑惑について、「公文書改ざんなど、役人に嘘をつかせてきたのは自民党政権。政権の私物化以外の何物でもない。岸田政権もこの安倍・菅政権路線を引き継いでいる」と批判しました。

 自公政権のままでは、コロナ対策はじめ、核兵器禁止条約の批准や脱原発と脱炭素、選択的夫婦別姓など国民の求める政治が実現できないとし、「われわれの望む未来をつくるには政権を倒さなければならない。はっきりした二択の選挙です。立憲野党の政権をつくるためにも、京都1区ではこくた恵二さんに入れていただきたい。選挙へ行って政治を変えよう」と呼びかけました。

 四条烏丸では「ユナイトきょうと」呼びかけ人の駒込武・京都大学教授、元和歌山大学学長で、国立大学協会前専務理事の山本健慈氏も駆け付けました。

 応援を受けたこくた候補は、「市民の支えと国民の願いがあるから頑張ることができる。勝利目指し全力を尽くす」と決意表明しました。

「自公政権の背信ぶり分かった」「あの前川さんが応援」

 大谷大学前で前川さんの話を聞きに来たという学生(20歳、京都市左京区)は、「政府の中枢にいた人の話を聞いて、自民党政権が私たちの願いに背いている実態がよく分かりました。政権交代してほしい」と話していました。

 四条烏丸で足を止めて聞いていた非正規で働く女性(40代)は、「あの前川さんが共産党を応援しているんですか。確かに岸田首相に代わったけど、言うことがころころ変わるし、信用できない。ジェンダー平等を掲げる野党の政策には大賛成。選択的夫婦別姓はすぐに実現してほしい」と期待を込めました。また、会社帰りの男性(50代)は「共産党が伸びるみたいですね。自民党から一度変えてもいいかも」と話していました。

こくた候補の応援に駆け付けた、前川氏(右から2人目)と山本健慈氏(左)、駒込武氏(右)