「行財政改革」として、保育料や学童保育料の値上げが検討されている京都市で10月31日、政治の責任で保育施策を充実して、子育てしやすいまちにしようとアピールするパレードが行われました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

 保護者有志でつくる「めざせ保育の向上!保護者の会」の主催、「京都こども未来ネット」が共催したもので、親子ら約50人が参加。ハロウィーンの衣装、アニメや映画の登場人物に仮装した参加者が、「京都市は財政難のツケを保育にまわすな」「学童保育の値上げやめて」などのプラカードを手に、京都市役所前を起点にして河原町通を行進し、「京都市も政権交代。みんなが幸せになれるまちに」と願いを発信しました。

 同「保護者の会」は、公立保育所つぶしや保育士の配置基準の改悪などに加え、さらなる保護者・利用者負担を増やそうとする市政のあり方に疑問や不安を持ち、交流を重ねており、意思表示の機会としてパレードを企画したものです。

 保護者で保育士の女性(40)は、給与引き下げの一方で、保育料負担を増やす京都市の「行財政改革」に不安を感じて参加。「市長は、財政難を理由に市民に負担増を押し付けようとするが、財政難を作り出したのは市長。人ごとのように言わないでほしい」と話していました。

 パレード出発前のスピーチでは、京都市学童保育児童館連絡協議会の疋田利政会長が、今市議会に提案されている学童クラブの利用料金の値上げが、6割以上に影響を与えることを指摘し、「これからの利用者に値上げの影響がある。今の時期に値上げはあかんと連帯しよう」と呼びかけました。