京都総評(梶川憲議長)は1月5日、22年新春旗開きを京都市上京区のホテルで行い、国民春闘の前進と知事選(3月24日告示、4月10日投票)勝利に向けて決意を固め合いました。

 あいさつで梶川議長は、「労働組合を強く大きくして、人間らしい暮らしと労働を手にする一年にしたい」と強調。府も国も最賃改善を中小企業支援策と一体で言及せざるを得なくなったと運動の到達にふれて、「22春闘ではまず、どこでも賃上げの声をあげよう。参院選は、最賃1500円が共通政策になった野党共闘で政治を動かしたい」と訴えました。

 知事選に向けて、命と暮らし、地域を守るために役割を果たす府政を府民の手でつくることを呼びかけ。また、憲法を守り生かす、まっとうな社会と政治をつくる年初の抱負を表明しました。

 来賓あいさつで、自由法曹団京都支部幹事長の小笠原伸児弁護士は、憲法9条の破壊と大軍拡に踏み出した岸田文雄政権の危険な動向を批判。昨年亡くなった瀬戸内寂聴さんと益川敏英さんに共通する戦争反対の思いを紹介し、「憲法改悪を許さない全国署名を広げ、改憲阻止の運動ののろしを京都から上げよう」と鼓舞しました。

 政党からは、日本共産党と新社会党京都府本部の代表があいさつ。日本共産党の穀田恵二国対委員長・衆院議員は、労働者の賃金抑制、分断を持ち込む新自由主義路線のもとで、連帯し、たたかいの輪を広げる京都総評の役割を激励。改憲阻止、政治刷新へ、諦めることなく連帯してたたかう決意を表明しました。同党からは、倉林明子副委員長・参院議員、井上哲士参院議員、たけやまさいこ参院京都選挙区候補も参加しました。

 加盟する単産、地域の労組から、生活困窮者への食料支援・相談会の取り組みの報告をはじめ、府政転換や春闘の要求実現に向けた決意が表明され、争議団から支援の訴えが行われました。